CONCEPT 私たちの家づくり
自然エネルギーが大きな注目を浴びていますが、
家でも自然エネルギーを活用する(パッシブデザイン)
と想像以上に快適で、
しかもお財布にも地球にも
やさしい暮らしを送れます。
びおソーラー
電気をつくるソーラーパネルはすっかり定着しましたが、このびおソーラーは太陽光で暖かい空気をつくり、それをファン1つで床下に送り込み、足元から家を暖めてくれる快適設備です。エアコンのつくられた温風と違い、ひなたぼっこしていて気持ちいいあの感覚です。
一方暑い夏は夜間の放射冷却を利用して少し冷えた空気を床下に送ってくれるため、寝苦しい夜を和らげてくれます。この暖める・冷やすの効果を自然の熱とファン1つで賄ってくれるため、メンテナンスも簡単でお財布にも体にも優しいです
薪ストーブ
どこか贅沢品や趣味の世界の印象がありますが、立派な暖房器具です。薪ストーブの魅力はなんと言っても、ジワァっと体の芯まで暖まる特別な暖かさ。冬が厳しい長野県だからこそよりその良さが際立ちます。火を眺め、薪がはぜる音を聴きながら、ストーブの上ではお湯を沸かしたりスープを煮込んだりと、寒い冬の暮らしを快適でより楽しいものにしてくれます。
地球の裏側から運んでくる石油やガスではなく、身近にある里山の整備で出る伐木を燃料にして暖をとる冬の暮らし。地球にも人にも人にもお財布にも優しい選択肢です。
SOLAヒーター
日々の暮らしに欠かせないお湯ですが、このお湯をつくるために必要なエネルギーが実に大きく、そこを電気やガス・灯油などに頼らず太陽の熱を利用するのがこのSOLAヒーターです。仕組みは昔ながらの太陽熱温水器と同じですが、SOLAヒーターは集熱に真空管ヒートパイプを用いることでエネルギー変換効率を約50%にまで高めており、寒冷地の長野県で冬季でも使えます。
他にもパーツを簡素化することでイニシャルコストを抑え、水道直圧式にすることで水圧を保ち、既存の給湯器に接続できるようにして、従来の太陽熱温水器の欠点を克服して、自然エネルギーライフの強い味方に生まれ変わりました。
冬の日射と夏の通風
特殊な設備に頼らず、計画次第で簡単に自然エネルギーを利用できるようになるのが「窓」です。昨今は外皮性能(UA値)を高めるために意図的に家全体の窓を小さくするケースが増えていますが、南側の窓はもちろん、寒冷地においては西側の窓も大きく取って冬の西日を有効利用することで暖房に頼らず太陽の光で暖かい室内をつくり出すことができます。
一方で北側の地窓や吹き抜けの上部に窓を設けることで、暑い夏でも自然の風や空気の流れを利用してエアコンなしでも快適に暮らすことが可能になります。
世界基準の断熱材、セルローズファイバー
太陽の熱も、薪ストーブの暖かさも、空気の流れを利用した涼やかさも、基本の断熱性能が良ければさらに価値あるものになります。その断熱性能を私たちはセルローズファイバーに託しています。この断熱材は新聞紙をチップにしたもので、それを壁の中に吹き込むことでダウンジャケットのように空気層をつくって断熱します。密度は一般的な断熱材のおよそ3倍。日本ではまだあまり普及していませんが、欧米では3〜4棟に1棟くらいの割合で採用されている世界基準の断熱材です。
紙が原材料ですが、そこにホウ酸を混ぜることで撥水性や自消性が生まれ、湿気でへたることもなく、火事で燃えることもなく、断熱性や耐久性が非常に高い上に防音性もあるため、幹線道路に近い立地でも静かな室内環境を実現する、まさに万能な断熱材です。